トロン -サイバーワールドでプログラムと出会う-
これは、Qiita Advent Calendar 13日目の記事です。
今回は、「トロン」です。
1980年代当時としては、画期的だったCGをふんだん使用した映画です。
今見るとレトロですが、当時最先端の映像技術に子供ながら興奮した覚えがあります。
あらすじ
エンコム社は、ゲーム「スペース・パラノイド」の大ヒットをきっかけに、業界最大手として、成長を遂げたソフトウェアベンダーだ。
ケヴィン・フリンは、そのエンコム社で「スペース・パラノイド」を一人で作り上げた天才プログラマだったが、その手柄を同僚のデリンジャーに奪われ、自分は、場末のゲームセンターの主に追いやられてしまっていた。
一方のデリンジャーはケヴィンから奪った「スペース・パラノイド」を自身の作品として発表。今では、エンコム社の社長にまで上り詰めていた。
フリンは、盗作の証拠を手に入れるため、夜な夜なエンコム社のサーバーをハッキングするが、デリンジャーの作ったMCP(マスターコントロールプログラム)に阻まれてしまう。
フリンの侵入を知ったアランは、恋人のローラと共にフリンに忠告に行くが、そこでデリンジャーの盗作を聞かされる。
フリンに手を貸すことを決めたアランは、自らの作った監視プログラムである「トロン」を使って、侵入を試みようとフリンと共に深夜のエンコム社へ赴く。
しかし、その行動はMCPにより察知されており、フリンは実験中の物質転送機によってコンピュータ内部の世界へ転送されてしまう。
MCPが無駄にスゴイ!
デリンジャーの作ったMCPは、AIを備えたオペレーティング・システムで、あらゆるソフトウェアを自動開発します。
しかも自動開発の仕組みが、とりあえず、なんか動いているサーバをハッキングして、使えるプログラムを盗んで組み込むという無茶苦茶な仕様。
でも、こういう集合知を利用して(違法使用ですが)、プログラムの断片から自動でシステムを組むAIって先見的過ぎないですかね!
擬人化されたプログラムたち
コンピュータの中の世界は擬人化されていて、フリンは、トロン(アランそっくり!)や、MCPに拉致されてきた会計プログラムのラムと行動をともにします。
ちなみに、「プログラマ(人間)だったら、この世界のことなんか何でも分かるだろ」的な事を言われたフリンが、「そうでもないんだ…」と返すとこが、何よりも切なかったのですが、、、まぁそうなるよね。
自分も確実にそうなります。